テクノロジーがわかるとクルマはもっと面白い。未来を予見する自動車技術情報サイト

  • 2018/08/16
  • Motor Fan illustrated編集部

同じ名称で混在? ボルボのディーゼルエンジン──D2/D3/D4/D5

世界のエンジン オールアルバム file 033:VOLVO Drive-E series:D2/D3/D4/D5

このエントリーをはてなブックマークに追加
■D4204T14(D4)
シリンダー配列 直列4気筒ディーゼル
排気量 1969cc
内径×行程 82.0mm×93.2mm
圧縮比 15.8
最高出力 140kW/4250rpm
最大トルク 400Nm/1750-2500rpm
給気方式 ターボチャージャー
カム配置 DOHC
ブロック材 アルミ合金
吸気弁/排気弁数 2/2
バルブ駆動方式 ロッカーアーム
燃料噴射方式 DI
VVT/VVL In-Ex/×
Drive-Eのディーゼルで最初に登場したのが400NmのD4。2基のターボチャージャー(シーケンシャル/ツインターボ)で過給するタイプで圧縮比は15.8だ。

 究極のモジュラー・エンジンとも言えるボルボ・Drive-Eエンジンのディーゼル版。出力の低い方からD2/D3/D4/D5の4機種を設定していて、最初に登場したのがD4。バリエーションの違いは過給方法により、D2はウェイストゲート付シングルターボ、D3はVGのシングル、D4がシーケンシャルツイン、最上級のD5はシーケンシャルツインのうち高圧側をVGとする。ガソリンとディーゼルの共用に当たっては、ガソリンのT3/T4とディーゼルのD2/D3、ガソリンのT5/T6とディーゼルのD4/D5でコンロッドベアリングの径と幅を共通化。直噴インジェクターはデンソーのi-Artを採用している。

ディーゼルのDrive-Eエンジンはデンソー製インジェクター、i-Artを採用した。デンソーの新鋭モデルで、噴射圧は250MPaと現在世界最高圧レベル。各インジェクターがそれぞれ圧力センサーをもち、燃料噴射の緻密な制御が可能だ。

■D4204T23(D5)
シリンダー配列 直列4気筒ディーゼル
排気量 1969cc
内径×行程 82.0mm×93.2mm
圧縮比 15.8
最高出力 173kW/4000rpm
最大トルク 480Nm/1750-2250rpm
給気方式 ターボチャージャー
ブロック材 DOHC
ヘッド材 アルミ合金
吸気弁/排気弁数 2/2
バルブ駆動方式 直接駆動
燃料噴射方式 DI
VVT/VVL ×/

 2013年に大々的に公開されたボルボの新モジュラーエンジンシリーズ「Drive-E」であるが、その実態捕捉をすることは現状ではかなり難しい。統一されたファミリーネーミングではあるものの、3気筒なのか4気筒なのか判然としなかったり、フォード時代の旧エンジンが同じ名前で残っていたりするからだ。ディーゼルエンジンの「D5」は2015年までは、ボルボがフォード傘下時に開発した2.4ℓ直列5気筒エンジンの名称であった。それが同じ名前のまま、モジュラー直4のVGツインターボ版に取って代わってXC60やXC90に採用されている。話がややこしいのは、現時点でもV60のPHEV版が搭載していたエンジンは「直5のD5」としてまだ販売されていること。今後は2.0ℓ直4+ VGツインターボの173kW/480Nm仕様のみがD5ということに収斂していくと思われる。

パワーパルスは、ターボラグ対策のためのデバイスで、コンプレッサーを使って圧縮した空気を小型のエアタンクに貯め、タービンの回転が上がらない領域で直接エキゾーストマニフォールドに送り込みターボのタービンの回転速度を上げるシステム。電動スーパーチャージャーを使うアウディやメルセデス・ベンツとは違ったアプローチによるターボラグ解消技術である。
D5エンジンにパワーパルスを搭載したXC90。

自動車業界の最新情報をお届けします!


大車林

大車林

基礎原理から最新技術、産業、環境、行政、モータースポーツ、デザインまで、クルマ社会をキーワードで理解する自動車総合情報・専門用語事典『大車林』の検索サービスです。

キーワードを検索
注目のキーワード
メインシャフト
FR用MTにおいて、アウトプットシャフト(出力軸)をメインシャフト(主軸)と呼んでい...
エバポレーター
エアコンの室内ユニットを構成する一要素で、コンプレッサーで圧縮され、コンデン...
インタークーラー付きターボエンジン
排気ターボで圧縮し昇温した空気をインタークーラーで冷却し、エンジンの吸気マニ...

カーライフに関するサービス

オートモーティブジョブズ

ランキング

もっと見る
@motorfan_illustrated