• 2018/07/14
  • GENROQ編集部

【連載】ホンダNSX再考①「鈴鹿までロングラン」《動画レポートあり》

ジャーナリスト島下泰久よる「ホンダNSX」の長期レポート (PR)

HONDA NSX

GENROQ 2018年8月号よりロングランレポートを開始した「ホンダNSX」。無事に納車され、再考する意味も含めて今回はロングランを決行した。目的地は鈴鹿。スーパーGTで大健闘しているGT3マシンを通じて、その乗り方を学ぼうとノーズを西へと向けた。

REPORT◎島下泰久(Yasuhisa Shimashita) PHOTO◎宮門秀行(Hideyuki Miyakado)

【動画】連載①ホンダNSX再考「鈴鹿までロングラン」

あらためてNSXと向き合う。

 ホンダNSXの本当の価値は、世の中に正しく伝わっていないんじゃないか……。不遜ながらそんな思いに突き動かされて、“今”というタイミングで始めたNSXの長期レポート。思えば私自身もデビュー前後にアメリカや日本のサーキット、そして一般道でテストドライブをして以来、これまでじっくりと乗る機会は持てていなかった。それゆえに、まず最初はそれなりの距離を走り込み、あらためてNSXと向き合っていくための心構えをしたいと考えていたのだ。

 カレンダーを見ると、ちょうど車両が手元に来て最初の週末は、鈴鹿でスーパーGTの開催が予定されている。アメリカ生産とはいえ、ホンダ車のNSXにとって最初の目的地が鈴鹿というのは悪くない。そんな軽い理由で行き先は決まった。

 午前中に都内を出て東名高速道路へ。さらに新東名から伊勢湾岸道に入り、鈴鹿を目指す。何しろ久々の逢瀬である。あらゆる感触を確かめるように、じっくりと進んでいく。

 あらためて感心するのは、NSXの“GTカー”としての優れた資質である。ボディの剛性感は登場当時の印象と変わらず凄まじく高く、引き締められたサスペンション、ランフラットの大径タイヤとの組み合わせでも、長距離をまったく苦にしない快適性を実現している。

 出来の良いシートの貢献も大きい。一旦収まってしまえば途中で姿勢を変えたいという欲求に駆られることも、背中が痛くなったりすることもない。大柄なアメリカ人をメインターゲットにしているはずだとはにわかに信じられない、日本車のベスト・シートのひとつである。

 直進性も悪くなく、舗装状態の良い新東名はもちろん、大型車の往来で路面の波打った所を通過しても余計な神経を使うことがない。懸念していた2基の電気モーターを使った前輪のトルクベクタリング機構のステアリングフィールへの悪影響は、意外にも心配無用というレベルだった。旋回中の前輪のグリップ感の掴みにくさはNSXのウィークポイントのひとつだが、直進時には、むしろしっかりとした中立感のある手応えを実現していたのだ。

 パワーとレスポンスも申し分ないと言える。大容量ターボチャージャーを使ったエンジンは、高回転域にまでリニアリティ抜群の吹け上がりを見せ、迫力ある加速を可能にする。低音が強調されたサウンドは日常域ではやや騒々しいが、回した時には豪快で悪くない。電気モーターのメリットを活かしたアクセルレスポンスの良さも印象的で、意のままになる感覚を得られるのも嬉しい。

 一方で難点としては、収納やカップホルダーなどの室内の使い勝手の悪さ、狭い荷室などが挙げられる。特に荷室は、機内持ち込みサイズのスーツケースを入れるのすら知恵の輪のように面倒だし、温度が上がるからノートPCなども入れておけない。シートの背後など室内にもスペースがほとんど無く、2人で旅行するにも工夫が必要となりそうだ。

 もっとも殊更にそれを指摘したくなるのは、前述の通り異例なほど“普通の”走りっぷりを実現しているからである。思えば初代NSXもスポーツカーは硬派でなければならないという時代に優れた日常性で一石を投じ、結果としてライバル達のクルマづくりを一変させた存在だった。新型もそのDNAはしっかりと受け継いでいるのである。

GT300クラスに出場する意味とは?

 到着した鈴鹿では、今年からGT300クラスに参戦している「Modulo KENWOOD NSX GT3 」のピットを訪問。さらに、Hondaモータースポーツ部長の山本雅史氏に話を聞いた。テーマはGT500に加えて、GT300でNSX GT3を走らせる意味である。

「(共通モノコックを使う)GT500ではミッドシップのアドバンスが出にくいけれど、GT3車両はリヤのトラクションのかかり方とかは良いと思いますよ。個人的にはNSXのスタイリングを世に知って欲しくて、そのためにGT3をどうしても売りたくて。ホンダのフラッグシップ、スーパーカーなので、きっちり訴求のパフォーマンスを見せるためにGT3はあります」

 山本氏はこう言っていたが、実際にはNSXのこと、世間には想像以上によく知られているかもしれないというのが、実は今回の旅で得た実感である。何しろ注目されたし、何人もの人に話しかけられた。他のスーパースポーツでは、ここまで皆、好意的ではないかもしれない……。ともあれ、存在は日本のクルマ好きに、しっかり浸透しているのだ。

 ホンダは、そんなNSXをもっとイメージリーダーとして活用しなければもったいないというものだろう。数が売れるに越したことはないが、それ以上に大事な使命を持っているのがフラッグシップなのだから……。

NSX GT3のドライバー 大津弘樹選手からアドバイス。

 NSX GT3を使ってスーパーGT300クラスに参戦しているModulo KENWOOD NSX GT3を駆る大津弘樹選手に、その乗り方を聞いた。「このクルマを活かそうと思ったら止めきる。トラクションのかかりがいいというのがミッドシップのメリットとしてあるので、それを活かすために出口を早く踏むというのが大事です」。

 昨年まで主戦場としていたフォーミュラとの違いもすでに克服。後半戦はさらに期待できそうだ。

Modulo KENWOOD NSX GT3





HONDA NSX

SPECIAL THANKS/本田技研工業 ➿0120-112010

関連キーワード

おすすめのバックナンバー

2019/07/20

〈ホンダNSX〉さらなる進化を果たした和製フラッグシップスポーツ【...

  • ニューモデル

2019/07/08

NSXとRC213V-S──2台のホンダ製ハイエンドスポーツに試乗してわかっ...

  • ニュース・トピック

2019/06/05

日本が世界に誇るスポーツカーは、北米でどのくらい売れているか? ...

  • ニュース・トピック

2019/03/31

扱いやすさが格段に向上したホンダNSXにサーキットで試乗した

  • ニューモデル

2019/02/02

新型ホンダNSXの魅力はスーパースポーツカーの先輩であるランボルギ...

  • ニューモデル

2019/01/27

生まれ変わったホンダNSXはどこがどう変わったのか? 電子制御SH-AW...

  • ニューモデル

2018/10/25

意のままに操る喜びを追求したホンダNSXの2019年モデルが登場!

  • ニュース・トピック

2018/09/26

【連載】ホンダNSX再考③「プロドライバーの見解」《動画レポートあり》

  • ニューモデル

AnimeandMangaオリジナル自動車カタログ

ホンダ

NSX

AnimeandManga厳選中古車物件情報

ホンダ

NSX 02NSX−R仕様 BBSホイル レカロシート

910万円

ホンダ

NSX タイプT

1400万円

ホンダ

NSX ベースグレード ブラックレザーシート フルオリジナル

378万円

ホンダ

NSX ベースグレード

608万円

自動車業界 特選求人情報
AnimeandMangaTechキャリア


ランキング

2019/08/21

最新移動オービス㊙情報! ドライバーを惑わせていた数々の噂の真...

  • 交通取締情報局

2019/08/20

スーパーカブとクロスカブの運転が楽しいのは自動遠心クラッチ付きM...

  • ニュース・トピック

2019/08/22

【VERSYS-X 250 TOURER試乗】パニア標準装備で250ccらしからぬ存在...

  • モーターサイクル

2019/08/20

トヨタがタイで高級ミニバン「マジェスティ」を発表! 海外向け新型...

  • ニューモデル

2019/08/21

VWゴルフTSI Highlineマイスター:まさにゴルフ7の集大成 インフォ...

  • ニューモデル
У нашей компании авторитетный портал , он рассказывает про генеральная уборка https://cleansale.kiev.ua
rusprofile.ru

купить аккумулятор онлайн