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  • 2019/07/15
  • AnimeandManga編集部

マツダ3 試乗!Mazda3 SKYACTIV-Xはエンジンの未来を切り拓いた!

Mazda3 スカイアクティブ-X

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マツダ3のスカイアクティブ-X搭載車についに試乗することができた。ガソリンとディーゼルのいいとこ取りで、内燃機関の可能性を多いに広げる、まさに革新的なエンジンである。ドイツで行われた国際試乗会からレポートをお送りする。

REPORT●石井昌道(ISHII Masamichi)

抜本的な革命を起こす技術である

 電動化へ舵を切ることが自動車メーカーの急務と言われているなかで、究極の内燃機関を目指して登場してきたスカアクティブ-X。  

 マツダの内燃機関の戦略は、2012年以前の旧世代エンジンに対して、スカイアクティブ-G(ガソリン)とスカイアクティブ-D(ディーゼル)が理想に向けての1stステップで、ゴールがガソリンとディーゼルの垣根のない3rdステップとなる。

 それに対して今回のスカイアクティブ-Xは、ガソリン側からアプローチしたゴール一歩手前の2ndステップということになる。


マツダ3のSKYACTIV-Xエンジンは、やはりカプセル化されていた。目的は保温と音対策!

 技術的な情報はすでに出回っているので詳細は省くが、ガソリンとディーゼルのいいとこ取りをした究極の内燃機関として多くのメーカーが研究・開発に挑みつつも実用化が果たされていないHCCI(Homegeneous-Charge Compression Ignition=予混合圧縮着火)に対して、スパークプラグの火種によるコントロールで圧縮自己着火を自在に起こせるようにブレークスルーしたマツダ独自のSPCCI(Spark Controlled Compression Ignition=火花点火制御圧縮着火)を採用したのがスカイアクティブ-Xである。

 HCCIでは、通常のガソリンと同じSI(スパークプラグによる燃焼)と効率のいいCI(圧縮着火燃焼)の切り替えが難しく、またCIの領域が狭くなってしまうのが悩みだったが、スカイアクティブ-Xでは、スパークプラグの火種で全体を燃焼させるのではなく、火種による膨張火炎球がシリンダー内の混合気を圧縮することで自己着火を促すエアピストンの役目を果たすのがポイントだ。

 燃焼コントロール性とCI領域の拡大が飛躍的に高まり、また常にスパークプラグが稼働しているために切り替えがシームレスになったのも特徴だ。

 追加デバイスとしては、スーパーチャージャーと24V電源のベルト駆動によるISG(インテリジェント・スターター・ジェネレーター)によるMハイブリッド(マイルドハイブリッド)がある。

 スーパーチャージャーはSPCCIの要であるリーンバーン(希薄燃焼)でも素早く大量の空気を詰め込んでトルクの立ち上がりを良くしている。Mハイブリッドは減速エネルギーの回生によって、取り分はそう大きくはないながらも燃費改善を果たすとともに、アイドリングストップからの再始動がウルトラスムーズになるメリットがある。

 スカイアクティブ-Xは効率のいいSPCCIができる条件から外れるとSIになる。それはダッシュボード中央のモニターをエネルギーフローにしておけば確認できるが、驚くことに一般的な走行ではほぼ全域でSPCCIだった。

 それなりに意地悪な乗り方なども試してみたが、むしろSI状態にするのが難しいほど。アウトバーンで前が空いたのを確認して遠慮なく全開加速を試したときにやっとモニター上の燃焼状態を表すピストンの絵がSPCCIの緑からSIのオレンジになったのを見られたぐらいだ。ちなみに冷間始動からの暖機時はSIになる。

  例えば「気筒休止システム」や、ホンダや三菱の「基本はシリーズハイブリッドだが一部でエンジン駆動するシステム」などでは、実際にシステムが稼働するのは低負荷での巡航時などわずかな領域に限られ、試乗しながらエネルギーモニターでそれを確認するのはちょっと嬉しいものだが、スカイアクティブ−Xは逆でほとんどの領域でSPCCIなのだ。

 細かいけれどちょっとした改善がもたらされるものではなく、抜本的に革命を起こす技術と言っていい。むしろSPCCIの狙いは、目玉と言われる効率のいい領域を拡大することにある。


 エンジン・サウンドは野太く迫力がある。官能的と言われるスポーティなガソリン・エンジンはクォーンっと甲高い高音でむせび泣くが、それとはちょっと違ってグォンッと濁音が少々混じる低音主体だ。

「一滴のガソリンから最大限のパワーを」とはアウディがTFSIエンジンの効率の良さをアピールした言葉だが、それのもっと凄いやつを実感できるようなサウンドだ。

 Mazda3は静粛性が異例なほどに高いので一般的な走行ではエンジンの存在をさほど意識させられないが、アクセルを踏み込んで高回転まで引っ張っていくときは迫力があって興奮させられる。ATをDレンジで走らせると全開加速でも6500rpmでシフトアップしていったが、MTでは約7000rpmまで引っ張れた。

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