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  • 2019/06/08
  • AnimeandManga編集部 小泉 建治

ベントレー・コンチネンタルGTコンバーチブルが想像以上にスポーツカーらしいのは、W12エンジンの「バラツキ」のおかげかもしれないというお話【試乗記】

BENTLEY CONTINENTAL GT CONVERTIBLE Impression from Editor's room

日本に上陸したばかりのベントレー・コンチネンタルGTコンバーチブルのステアリングを握る。そんな貴重な機会を与えられた記者。実際に運転してみたら、意外な乗り味に驚かされたわけで……。ベントレーが紳士のスポーツカーと呼ばれる要因は、エンジンの仄かな「バラツキ」にあった?

TEXT●小泉建治(KOIZUMI Kenji)
PHOTO●平野 陽(HIRANO Akio)

スムーズなのに「回している」という手応えがある

 日本上陸を果たしたばかりのコンチネンタルGTコンバーチブルに地下駐車場で対面する。2mに達しそうな全幅がもたらす異様な存在感にたじろぎそうになるものの、バーガンディのボディにオフホワイトのソフトトップという上品な組み合わせはさすがと唸らされる。存在感はあるけれど、威圧感はそれほどない。

 搭載されるエンジンは6.0LのW型12気筒エンジンで、最高出力635psと最大トルク900Nm(!)というとてつもないパフォーマンスを誇る。

 アクセルに乗せた右足にそっと力を入れる。W12はその強大なパワーを誇示することもなく、2.5tもの巨体はスーッと動き出した。

 トランスミッションがDCTだと知ったのは試乗を終えた後のことだ。走っている間は、てっきりコンベンショナルなステップATだと思っていた。それくらい、発進もシフトチェンジもスムーズだった。でも、最終的にコンチネンタルGTが生粋のスポーツカーだという結果に至ったのは、トランスミッションがDCTだったことも関係していたのだろう。

 走り出してすぐにソフトトップを開け放つ。ただでさえ衆目を集めやすいクルマだ。いつも以上にジェントルな運転を心掛ける。

 しばらくして気づいた。どうにも、これまでに乗った12気筒とはエンジンから伝わる感覚が異なるのだ。

 12気筒はスムーズで静粛性に優れ、エンジンルームの奥の方でシュルシュルとハミングを奏でているのが通例だ。あるいはフェラーリやランボルギーニのように甲高い咆哮を放ち、スムーズゆえにとにかく回りたがったり……。

 ところがコンチネンタルGTは、スムーズなのだがどこか鼓動感がある。実際に身体で明確な鼓動を感じることはないのだが、アクセルペダルを踏む足の裏、そして耳に届くサウンドに、鼓動「感」があるのだ。

V型エンジンをふたつ並べたような、4つのバンクを持つW型12気筒エンジン。長さは抑えられるが、幅がかなり広くなってしまう。吸排気系の取り回しも複雑だ。

 そこでふと頭に浮かんだのが、このクルマが積んでいるのがW型エンジンだということだ。

 シリンダーをW型に配置するという特種なつくりゆえ、コンチネンタルGTのエンジンは吸排気系を含めてとても複雑である。

 そこで点火順序と燃焼間隔を調べてみたが(本当はMotor-FanTECHの萬澤編集長に助けてもらいながら)、エンジン全体で見ても、各バンクごとに見ても、燃焼は等間隔に行われている。そしてV8のような排気干渉は起きていない模様だ。

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