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  • 2018/11/24
  • AnimeandManga編集部

カスタムビルダーが新型SR400を斬る!【気になる外装フィッティングも検証】

作業をしてくれたのはキャンディーモーターサイクルラボラトリーのビルダー・中村 純さん。SRをベースとしたカスタムを得意とし、チョッパーにカフェレーサー、トラッカー、さらに独創的なオリジナルスタイルと、顧客に合わせた柔軟な発想で、SR乗りには言わずとしれた人気ショップ。丁寧な点検・整備も定評がある。
前回のプチインプレ記事で宣言したとおり、新型SR400を神奈川県海老名市にあるカスタムショップ・キャンディーモーターサイクルラボラトリーにドックイン! 見た目だけでなく、フューエルタンクやシートなどはどう変わったのかをチェックし、カスタムパーツの流用性を探ってみた。

PHOTO●渡辺昌彦(WATANABE Masahiko)
REPORT●佐賀山敏行・一間堂(SAGAYAMA Toshiyuki)
取材協力●キャンディーモーターサイクルラボラトリー(https://www.candy-mclabo.com/)

タンクは変わらず! やっぱりシートは流用不可!!

 SRの魅力はさまざまあるが、そのひとつに「カスタム」がある。オーソドックスなシングルクレードルフレームに美しい空冷単気筒エンジンは、カフェレーサーやトラッカー、クラシックスタイルなど、ジャンルを問わずあらゆるスタイルに変化させられる。実際にマフラーやハンドルだけでなく、シートやフューエルタンクといった、車体シルエットをガラリと変えるパーツが数多くリリースされているのもSRの特徴だ。

 そしてモデルチェンジを繰り返しても、型式を超えてパーツ同士が高い流用性を維持しているのも、カスタムファンに支持される大きな理由。フューエルタンクやシート、ハンドルにメーターなど、ほとんどのパーツは1型~3型、つまり1978年~2008年まで流用することができるのだ。しかし、そんな状況が変わったのがフューエルインジェクションを採用した4型(2010~2016年)。タンクは底部の形状が大きく変わり、シートも取付け部を変更。サイドカバーもこれまでより膨らんだ形状となった。シルエットこそ3型までと同じながらも、じつは大きく変わってしまったのが4型なのである。

 ただし、そうはいってもシートはボトム形状に変更はなく、パーツメーカーがリリースしている変換ステーを使えば3型以前のシートは取り付けられた。サイドカバーはもともと交換するのではなく、外してスカチューンにするのが定番。しかし4型はフューエルポンプがあるのでスカチューンには不向き。カスタムする際はサイドカバーはそのまま(もしくはペイント)が定石である。フューエルタンクだけはどうしようもないが、近年はSRらしさを維持する「70年代ルック」が流行していることもあり、4型でも十分にカスタムを楽しめる素地は残っていたのだ。

 さて、問題は5型(現行)である。パーツの流用はどこまで効くのだろうか? 早速、キャンディーモーターサイクルラボラトリーの中村さんに作業を開始してもらった。取り外したのは、フューエルタンクとサイドカバー、そしてシートである。

上:5型(現行)、下:4型(2010~2016年)

 最大の懸念ポイントはシート。メーカー公式サイトには「ECUは、設定変更にとどまらず、実際のサイズも大きくなってしまい、これまでのサイドカバー内に収まり切らず、シート下に動かさざるを得なかったため、シートボトムを新作して対応しました」とある。どくれくらい変わったのか、僕の愛車(2014年式・4型)を持ってきていたので、比べてみると……違いは一目瞭然。

 大きなECUを収めるため、5型のボトムは大きくえぐれている。ただし、マウント方法は同じだ。つまり、5型のシートは4型の車体に装着できる。しかし4型のシートは5型の車体に装着できないということ。

5型のシート下。バッテリー後方にある大きな黒い物体が新型ECU。こいつのスペースのためにシートボトムが大きくえぐられていたのだ。
左サイドカバー内側にはフューエルポンプがある。サイドカバーの形状は4型と5型は同じだった。
4型のシート下とサイドカバー内側。シート下がすっきりしている。
フューエルタンクの形状は4型と同じ。

 フューエルタンクの裏側をチェック。4型との違いは確認できず、そのまま流用できそうだった。ただし、もともと4型に適合したカスタムタンクは少ないので、タンクを変えたいというユーザーには厳しい状況であることに変わりはない……。

 やはり事前の予想通り、大きく変わっているのはシートのみ。4型では専用シートはもちろん、変換ステーを使えば3型以前のシートも装着できたのが、5型ではできなくなっているのは残念だ。ただ、5型シートは4型にも装着できるので、パーツメーカーさんには是非、積極的に5型(兼4型)専用シートを開発してほしい!

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