AnimeandManga[モーターファン]

ニューモデル、テクノロジーからインプレッションまで、クルマと人生を楽しむニュースサイト

  • 2018/07/11
  • AnimeandMangaアーカイブ編集部 山口 尚志

連載第7回『よろしく! スズキ・ジムニーシエラ』 新旧ジムニー・比較検証あら探し ~新型の退化点を見つけて優越感にひたろう~ 

オーナー目線で勝手にインプレッション

⑮空調

 旧型は軽ジムニー、シエラとも全車マニュアルエアコンだったが、新型は両車、上位モデルだけオートエアコン付になった。

 ティーダもオートエアコンだったが、乗車してから降車するまで、クルマ任せのオートにしていたことは一度もないので、私の場合は特に必要性は感じない。

 むしろ、電子コントロール系の電気的故障のほうが気がかりになる。

 実際、ティーダではたまたま一度だけだが、吹出口選択のモーターが作動不良を起こしたことがある。

 なんとなく自然治癒したが、こんな誤作動はご免こうむりたい。

 空調のオート化なんかよりも、吹出口選択の中のくもり止めを早く独立させてほしいよ。

 夏場にくもり止めを選んでいる間は風がすべてガラスに向けてしまい、その間はクーラー風を上半身に向けて出すことができない不便を、どこのメーカーも一体いつまで強いる気でいるのだろうか。

→ 新型への劣等感うらやま指数:0  旧型の優越感指数:0


⑯ETC

ついでにふたでもしてくれたらいいのに。

 さすが新型、ETCユニットは運転席右下部に見映えよく収められるようになった。

 後期ジムニーの計器盤は2004年からのものなので、2000年に始まったETCのユニットスペースがあってもよさそうだが、最後の最後まで設けられることはなかった。

 面がカーブしたインパネ下に、形のそぐわない、かつ、外から丸見えになる場所に配線丸出しの両面テープでつけるのは死んでも嫌だ。

 私のシエラなど、いまだ固定場所が決まらず、仮置きしている状態だ。

 2000年のETC開始以降だって18年間も造っていた、ファンの多いジムニーなのに、いつまで経ってもこんな不便を強いていたのは、スズキのユーザー思いの欠如以外の何ものでもない。

 新型はきれいに収容されている。

→ 新型への劣等感うらやま指数:60  優越感指数:0

⑰キーなしになってしまったグローブボックス

これは堂々「ザマーミロ!」といいたいぞ(言葉が悪くてゴメン。)。

 初代ジムニーから続いていたグローブボックスのキーロックがついになくなった!

 というよりも、むしろ旧型はよくもまあ、途中の改良でなくならなかったというべきだ。

 コスト削減のしわ寄せはたいていこのような部分が受ける。

 そもそもなぜ歴代ジムニーにこのロックがあったかというと、初代~3代目までオープンモデルも揃えていたジムニーは(3代目は海外向けのみ)、ボンネットのオープナーノブをグローブボックス内に備えていたのだ(3代目は前期まで。後期型は通例どおり、運転席右下にある。)。

 ノブをキー付きのボックス内に置くことによって、オープンモデルの駐車時、エンジンルームのこじ開けを防ぐ目的があった。

 だからオープンモデルではないジムニーにとってはただのうれしい巻き添えだったのだが、新型はオミットされてしまった。

 スズキは、エンジンは盗まれたら困るが、ボックスの中身は盗まれてもかまわないと判断したのだろう。

→ 新型への劣等感うらやま指数:0
  旧型の優越感指数:2000!


⑱センターコンソールとシートヒータースイッチ

 センターコンソールはまったくといっていいほど同じ。

 前席用なのか後席用なのかよくわからないカップホルダーふたつぶんと、駐車ブレーキ横のもの入れといったレイアウトも同じだ。

 このもの入れは、旧型は何を収めるのにいいのかよくわからない形をしているが、新型ははっきりした角形形状になったので、こちらのほうが使いやすいと思う。

 なお、旧型ジムニーのコップ置きは、このコンソールにふたつ、AT車ならシフトレバー手前にひとつ(MTはなし)、そして後述する、立派な後席アームレストトレイ内に左右にひとつずつ・・・AT車なら乗車定員数以上の5つ、MT車でも4つ備えているが、新型はこのコンソール上に2つだけとなった。

 3列シート車みたいに、コップ置きの数を競うなどバカバカしいとは思うが、新型ジムニーのコップ置き場の数は思いっきり減っているので、3名以上の乗車時にはけんかしないように。

旧型のシートヒータースイッチは、4WDモードスイッチの右に1個だけ。この1個で前席左右が一気にあったまる。個別選択はできない。

 さて、新型のコンソール前方にはフロントシートのヒータースイッチがついているが、左右別個になってこちらも利便性向上!

 旧型はシート左右のヒータースイッチがひとつで兼用しており、不便だ。

→ シートヒータースイッチに関して、
  新型への劣等感うらやま指数:90
  優越感指数:0

⑲荷室

 荷室の使い勝手向上ぶりには目を見張る。

 後席両脇のアームレストをやめて、最低限ホイールハウスを覆うだけのトレイ状にし、そのトレイ面が、倒したリヤシートバック、追加されたラゲッジボックスと併せて面一(つらいち)になるようにデザインされている。

 実質的には荷室幅が拡大した・・・というよりは、旧型が狭すぎたのだ。

 後席2人乗りとはいえ、旧型はなにもここまでと思うほどの後席アームレストがかなり幅を狭めていた。

旧型初期はダブルフォールディングや、荷台をフラットにするパネルを設けるなど、それなりの工夫はあった。

 案外、アフターマーケットから、新型を模した旧型用の後席サイドパネルが販売されるかもしれない。

 見落としてはならないのは、新型は後席居住性向上のため、リヤシートを後ろに40mm下げており、後席使用時の荷室は、旧型でさえ奥行きが短かったのに、新型ではますます短くなった点だ。

 しかし、その分を差し引いても、荷室全体の使用性は各段に向上したと認められる。

 →  新型への劣等感うらやま指数:100
    旧型の優越感指数:0

 とまあ、このような具合に、思いっきり個人的な主観で述べてきたので、お読みの方の中には不快な思いをされた方もいるかもしれないが、もし新型ジムニーが肌に合わず(いるかな?)、「やっぱり中古の三代目さがすべ。」と方針転換した方(いるかな?)に参考にしていただければ幸いである。

 他にもまだあるのだが、ひとまずは発表会場で気づいた、新旧ジムニー比較でした。



発表会々場を後にし、クルマに乗り込む前に撮った、コイン駐車場での1まい。サイドシルが高いことのよさがわかる。乗り上げてタダで出ることもできそうだ(うそ)。

ではまた次回。

(第8回につづく)

自動車業界の最新情報をお届けします!


自動車業界 特選求人情報|AnimeandMangaTechキャリア

自動車業界を支える”エンジニアリング“ 、”テクノロジー”情報をお届けするモーターファンテックの厳選転職情報特集ページ

大車林

大車林

基礎原理から最新技術、産業、環境、行政、モータースポーツ、デザインまで、クルマ社会をキーワードで理解する自動車総合情報・専門用語事典『大車林』の検索サービスです。

キーワードを検索
注目のキーワード
湿式クラッチ
クラッチ本体の中に油を入れ、摩擦が油の中で起こることによって、冷却効果と摩擦...
トラクション係数
トラクション係数は駆動係数とも呼ばれ、タイヤと接地面の駆動力伝達容量を示して...
ロッカーアーム
支点を中心として揺動し、一端もしくは中間をカムで押され、他端でバルブを開閉す...

カーライフに関するサービス

ランキング

もっと見る