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  • 2018/06/25
  • HYPER REV編集部 廣嶋 健太郎

嗚呼、楽しきかな中古車ライフ 第3回:タダより安いモノはない(笑)!! ボルボ740GL

総額380万円で30数台の中古車を乗り継ぐ男の新連載!「我が中古車人生に一片の悔いナシ!!」

1991年版カタログをスキャン、拡大して使ってるんで画像が荒くて申し訳ナシ。オレが乗ってたのはボディ色がソリッドのダークブルーだった。でもって、足もとはホイールキャップを外した黒い鉄ちんホイール。ちょっとアヤシげな雰囲気を漂わせてるところがお気に入りだった。
ハイパーレブ/ManiaxCars編集長のケン太郎す。これまで『OPTION』や『R30&R31 Magazine』なんかでも書いてきたけど、運転免許証を取得して30年弱、国産車を中心に、中古車ひとすじ30ン台を乗り継いできた立場から、その楽しさや思うことなんかをツラツラと書いていきたい。

あれは忘れもしない1999年6月。

かのノストラダムスが唱えた人類滅亡を翌月に控え、世界中が恐怖におののいていた(笑)頃のことである。

オレはそのとき28歳(若いな…)、編集5年目。当時、在籍してた某ジドーシャ雑誌出版社から三栄書房への転職が決まり、「これでオプション編集長も夢じゃなくなったぜ!」と、気分ウキウキのさなか、連載企画でタッグを組んでいたフリーランスライターM氏から携帯に電話がかかってきた。

「あ、ヒロシマく~ん。実は長いこと探してたW126の極上モノがやっと出てきたんで即決したんだけど、すぐに納車されちゃうのよ。で、駐車場に余裕がないから、いま乗ってるボルボ740GLをすぐに引き取ってくれるひとを探してるんだけど、誰かいない?」と。

聞けば、車検1年付き。とにかく駐車場を早く空けなきゃなんないんで、タダでいいから持ってってほしい…とのこと。

「あ、だったらオレが引き取ります!」とふたつ返事で答えたことは言うまでもない。

かくして、ヒロシマケンタロウ人生初のダーター中古車、しかも初の輸入車を迎え入れることになったわけだ。

必要な書類を揃えて練馬陸事に足を運び、晴れて練馬ナンバーを取得。

ボディ色は地味ぃ~な濃紺で、装着されてたシルバーのホイールキャップををわざわざ外して黒い鉄ちんホイール仕様にし、通勤や取材にはもちろん、休日の買い物やドライブでも乗り倒した。

スクエアなボディは四隅の見切りがヒジョーによく、当時2人のこどもが保育園に通ってた頃で、4人家族が乗るには車内も広々。さらに、ベンツもビックリなほどの小回りキング! 「コイツなら世田谷界隈の細い路地でもガンガン突っ込んでいけるゼ!!」と、強く実感したもんだ。

2.3ℓ直4のシングルカムNAエンジンB230は徹底した実用トルク型で、最高出力130ps/5500rpm、最大トルク18.9kgm/2950rpm。

上まで回したところで、気持ちよくもなければなんの感動も覚えなかったんだけど、同じ頃に編集部の後輩が同年代のサーブ900ターボ(逆アリゲーター式ボンネットが変な開き方をするヤツ)の2ドアに乗ってて、「北欧車対決だぁ~!」とか言って東名や中央で低レベルな争いを繰り広げてたことが思い出される。

こっちは130psのNAだけど4速AT、向こうは160psのターボだけど3速AT。ターボパワーにモノを言わせるサーブ900ターボは80km/hくらいからグーンと前に出てくんだけど、ギヤ比的にトップエンドが伸びない3速ATがアダとなって170km/hくらいから急激に加速がニブる。

そこをボルボ740GLがヒタヒタと迫り、メーター読み200km/h手前のあたりで文字通りの全開勝負(笑)…なんてことを凝りもせずに繰り返してた。

そういや前の出版社を退職する直前、「オレらボルボとサーブ乗ってるなら、最後に“北欧車の集い”とかやっちゃう?」なんて軽~い気持ちで誌面に告知を打ったら、梅雨時で雨降りだったにも関わらず30台近いボルボ&サーブが朝霧の『もちやドライブイン』に集まっちゃってアセったこともあった。

しかも、ボルボはP1800アマゾンとか5ナンバーセダンの360、リトラクタブルヘッドライトを持つ3ドアハッチの480、サーブは99とか、かなり変態度が高い車種もチラホラ見られて、熱きホンモノの北欧車乗りたちに圧倒されたのも思い出だ。

全長4815mm、全幅1755mmと完全な3ナンバーサイズだけど、角張ったスタイリングのおかげで運転席からの見切りは良好! ホイールベースは2770mmと長めだったけど、わずか5.0m!! という最小回転半径によってボディサイズを感じさせない取り回しを実現していた。

そんなボルボ740GL。すこぶる調子よく乗ってたんだけど、ある日、ウインカーが点かないという事態が発生した。

ただ、そんなことくらいでひるむオレじゃない。センターコンソール最下段の灰皿を外し、奥にあるリレーボックスの中からウインカー用を探し出し、コンコン…と軽く叩いたら、ホラ、ちゃんと点くようになったじゃん(笑)。

が、それは付け焼刃もいいとこな応急処置(にもなってないんだけど…)。そのうち予想通り、リレーをコンコンやってもウインカーが点かないようになってしまい、仕方なく6000円くらい払って新品を購入することに。

部品が届くまでの数日間にも仕事でクルマには乗らなくちゃならんわけで、オレはおもむろに運転席側のサイドウインドウを開け、右折時には右腕を水平に出し、左折時は肘から上を垂直に曲げる、そう手信号を実践してた。もちろん、手信号でクルマを運転したのは、この時が最初で最後だ。

注文してたリレーが届き、ウインカーも復活して意気揚々。ところが、三栄書房に移ってひと月くらいが過ぎた8月中旬、ちょうどお盆の頃に新たなトラブルに見舞われることになる。

小滝橋交差点近く、いつもの路肩白線パーキングにクルマを停めると、「シュゥゥゥゥゥ~」という聞きなれない音が。ほどなくして、ボンネットとフェンダーのすき間から白い煙も出てきやがった。

「エンジンオイル漏れか!? 火が出るかも(汗)??」と最悪の事態を想定しつつ、8月の炎天下、エンジンを切った車内で汗だくになりながら白い煙が収まるのをひたすら待った。

10分後。煙が出てこなくなったことを確認し、意を決してボンネットを開けてみると…

パワステポンプにつながるホースに亀裂が入り、盛大にフルードを撒き散らしてましたとさ(泣)。

本来なら即刻ホース交換だろうけど、「こりゃ手放して次のクルマかな?」なんて考えが、すでに頭の片隅にチラついてたオレはホースをブレーキクリーナーで脱脂して亀裂箇所をガムテープでグルグル巻きに。「フルードが微妙に漏れるだろうけど、注ぎ足しながらならなんとかなるだろ!」と前向きに考えつつ、並行して次期マシン探しを始めたのである。

すると、渡りに船とはまさにこのこと。ほどなくしてオレの魂を揺さぶる1台が出てきた。

最終型レオーネセダンRXⅡだ。3ドアハッチは今でもたまーに見かけるけど、4ドアセダンのRXⅡはオレが乗ってたの以外に見たことがない(ATのRXは一度だけ見たことがある)くらいの珍車。

でもって走行10万km、車検4ヵ月付き、現状販売で税込3万円ちょい。

「こりゃ買うしかないっしょ!」と、ボルボ740GLの後釜に決定した。

で、ボルボ740GLはどうしたかっていうと、廃車にしようと思ってたところ、フリーカメラマンT氏から「6万円で譲ってくれないか?」という話が来たんで、現状のトラブル状況を伝えつつ、それでも納得してくれるなら譲りましょうということで話がまとまった。

なんて書くと、「タダでもらったクルマを6万円で売るなんてヒドイ」という意見もあるだろう。

けど、中古車は売り手の言い値があれば、買い手の言い値だってある。中古車の価値ってのは世間一般が決めるのでなく、希少性とか付加価値とかそういうものもひっくるめて、売り手と買い手が双方納得したところで決まるのだ。

たとえば、今どきオリジナルで程度それなりのハコスカGT(GT-Rではない)が800~1000万円で取り引きされてるようだけど、10数年前の状況を知るひとにしてみれば、「ただのL型積んだハコスカだろ? 今そんなに高いの!?」と思うだろう。

がしかし、実際に800~1000万円で取り引きされてるということは、売る側も買う側もその金額に納得している証に他ならない…というもっともらしい例を引き合いに出し、タダでもらったクルマを6万円で売ったオレは自己弁護を試みたい(笑)。

よく「タダより高いモノはない」なんて言われるけど、中古車に限っては、やっぱり「タダより安いモノはない!」と声を大にして言いたい。だって、車両購入代がかかってないんだから。

しかも、タダだったら万が一トラブっても心おきなく廃車にできるし、それをほしがるひとが現れれば売ることだってできちゃうんだからね~。

というわけで、ボルボ740GL編はこれにて終了。

次回はレオーネセダンRXⅡについて書いてみるとするか!


ハチ○ヒーローじゃモノ足りないという、
ド変態極まりないそこのアナタ!!

そんなアナタの知的好奇心を満たす
どーしようもない記事(笑)がココにあります。

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