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  • 2018/05/04
  • CAR STYLING編集部 松永 大演

中国向けバスの知られざるレギュレーション

ビデオカメラの装備が必須である事情 北京モーターショー2018

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観光を含めて多数のバスが走る北京市内。これらすべてにカメラが装備される。
中国のバスには室内にカメラ装備が必須。写しているのは、室内と出入り口。それはなぜなのか? 実は驚きの事実がそこにあったのだ。

国の安全基準というのは、お国の事情を表していることも多い。そのため製品を取り巻く装備の事情も様々。世界の開発者たちは、その国の仕向けに対して対応しなければならない。

例えば日本でいえば、SUVのフロントフェンダーに装備されるサイドアンダーミラーは、日本の保安基準である“自動車の前面及び左側方(左ハンドルでは右側方)に接する高さ1m直径0.3mの円柱を直接又は鏡、画像等により間接に視認できること”を反映したもの。そのために日本車、あるいは日本に輸入されるSUVなどにはサイドアンダーミラーが装備されている。

これは、SUVでの子供を巻き込む事故が発端となった対策でもある。この装備が必要なのは欧米、アジアなど主な自動車生産国の中では、日本が唯一ともいえる。

そんな独特な事例が中国のバス市場にもあった。

それが室内に4台装備されたカメラだ。運転席の近辺には運転手が室内を確認できるモニターとハードディスクが装備され、このカメラの画像はドライバーが常に直接確認でき、また記録されるようになっている。実はこの装備が、中国でバスを販売するときの規格の一つのなのだという。

中国では、車内での乗客を巻き込んだ焼身自殺や、バスへの放火、爆破といった事件が多く発生した時期があった。そのことから、前後の出入り口、室内の2か所の計4つのカメラ装着が義務付けとなったのだという。

このカメラによって事故や事件を未然に防ぐこと、また犯人を特定することを目的としている。

ちなみに日本では2016年に発生した軽井沢でのスキーバスの暴走事故を発端として、運転席及び走行状態がわかるように前方の映像を保存することが義務化されている。同じような装備だが、事情は微妙に異なるので、写す場所が異なってくるのである。

これがバスに装備されたカメラ。前後出入り口と室内に2つと、全4つのカメラが装備される。
カメラ装備は路線バスも同様。事故というよりは事件を未然に防ぐことと、犯人の特定にも役立つ。

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