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  • 2018/02/15
  • MotorFan編集部

ビジネスクラスな快適性! AK550・1週間インプレ【キムコ】

メーカー希望小売価格:1,274,400円(税込)

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キムコ社創立50周年のアニバーサリーモデルとして発表されたAK550。新設計のフレームとエンジンに加えて、スマートメーターやデュアルパワーモードといった最新機能まで標準採用する、まさしくフラッグシップモデルなのである。(REPORT:近田 茂 PHOTO:山田俊輔)


試乗車を目の当たりにした瞬間、そのスタイリング、車格感等、全ての雰囲気がヤマハTMAX530の真っ向ライバルであることを主張しているように感じられた。そもそもTMAX530やこのAK550といった大排気量のスポーツスクーターは、日本より巡航速度の高い欧州各国において支持を得ている。

後発の新規参入で話題を巻いたマキシスクーターのBMW C650GT/SPORTや、アドベンチャーツアラーとして独自の個性を加味したホンダX-ADV 等が凌ぎも削る同カテゴリーにおいて、キムコのフラッグシップモデルであるAK550 は127 万4400円というやや高めの価格設定で2017年に発表。ご存知かとは思うが、BMW C650 GT/SPORTのエンジンはキムコが供給元。その開発にはドイツBMW の意向が反映されたことは間違いなく、発売後の信頼性も含めてそこで培われた物に、キムコもかなりの自信を育んだ。AK550の強気の価格にはそんな所にも一因があるのではないだろうか。

また斬新な装備として注目できるのは、革新的スマートメーター「Noodoe」の採用だ。あらかじめ専用アプリケーションをダウンロードしたスマートフォンと、「Noodoe」をブルートゥースでペアリングすれば、ディスプレイ画面の様々なカスタマイズやスマホデータの連携表示ができるようになっている。
時刻や天気予報、あるいはSNS の更新情報などをメーター中央部の丸形ディスプレイに表示可能。駐車場の位置を自動記憶したり、仲間の走行位置を把握するといった機能もある。ユーザーが用意した画像をアップロードすれば、メーターの壁紙として飾ることも。つまりスマホ機能を連携させることを可能とするのが新しい。

エンジン始動などはスマートキーで対応。キーレスセンサーは半径80㎝で作動するとマニュアルには記載されていたが、実際にはそれ以上離れていても作動し、非常に扱いやすく感じた。ライダーはそれをポケットに忍ばせていればイグニッションやシート等の解錠、そしてハンドルロックも簡単に操作できる。
一週間程様々なシーンで試乗してみたが、日常的には扱いが重く車体サイズも大きい点が印象深い。この類のスクーターは皆大柄で車庫スペースもかなり奪われるが、そこからの出し入れが結構しんどかった。10㎏程軽いT-MAX と逆に重いX-ADV との中間的なデータ。200 ㎏をゆうに超える車重は、TMAX530よりも重く、X-ADVよりも軽い数値である。押し引きした際の印象も、この数値の通りの印象で、転がりのフリクションを含めてかなりの重量感があった。

その一方で、一度高速クルーズにシーンを移すとその鈍重だったキャラクターは激変する。ウインドプロテクションに効果的なスクリーンの存在やハンドルヒーター等、そこには快適な移動空間がもたらされる。航空機でいうならばビジネスクラスとでもいうべきだろうか、ドッシリと落ち着きのある直進安定性と素直な操縦性とのバランスも良い。頼れるブレーキ性能も含め、どこまでも距離を伸ばしてみたい、あるいは遠くまで疲れ知らずで走れる感覚を覚えた。前後15インチホイールとロングホイールベース、そしてかなりシッカリ造り込まれたフレームとサスペンションはスポーツスクーターのそれに相応しいポテンシャルを発揮しているのだ。

またエンジン性能もこのマシンの要といえる部分。水冷DOHC4バルブ550cc並列2気筒エンジンは、このAK550のために作られた新設計で、最高出力53.5ps、最大トルク55.64Nmとクルージングには十分すぎるほどの実力を誇る。手元のスイッチで簡単に切り替えることができる「デュアルパワーモード」も標準採用。スポーツ走行向けの「フルパワーモード」と、エンジン出力やスロットルレスポンスを抑えた「レインモード」から環境に合わせて選択できる。つまり単なるツーリング用途としてだけではなく、走りにこだわりを持つスクーターフリークも存分に楽しむことができる1 台なのである。

なお今回の実走燃費は、高速道路、都内市街地と郊外をほぼ均等に約220 ㎞走り、トータルで16.5km/Lだった。

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