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  • 2017/11/21
  • G-WORKS編集部

旧車の神器〜キャブレター①SU編〜

電気を全く使わない構造は?

こちらは昭和47年式日産フェアレディZ S30。この車両にはシングルキャブでは無く当時スポーツキャブ的存在だったSUキャブが取り付けられている
クルマにとっての燃料供給装置と言えば今ではC/P制御された筒内噴射のインジェクターであって、状況によって細かく制御されエンジンやドライバーの状況によって、空気とガソリンを混ぜ合わせて理想空燃比に近い数値で送っている。燃費良し、フィーリング良し、排気ガスも少ないとまさに夢の燃料供給装置になっているけど、昔の燃料供給装置は電気を一切使わず、数々の法則や定理に則って混合気を作り筒内に送っていた。それがキャブレターだ

6気筒で2機取り付けられるSUは、4気筒でも2機。一つのキャブで多数のシリンダーを受け持つことが多い。一つのSUをバラしてみるとこのような構造になっている

 キャブレターと言ってもかなりの種類があるけど、今回紹介するのはSUキャブレターというもの。製造元のスキナーズ・ユニオン社の車名からSUと名付けられ日本では日立がOEMを行い様々な種類のものを作っていた。
 写真は日産L型用のSUで(どのSUもほぼ同じ構造)、分かりやすいようにレーザーでカットしてみた。
 左側にスロットルバタフライがあり、ここがアクセルペダルと連動。SUのスゴいところは、アクセルをいきなりガバ開けしても中のサクションピストンが下がっており、エンジンの負圧によってココが上下する。だからいきなりスロットルバタフライを開けて、吸気だけ入ってきてもサクションピストンはすぐに反応せずゆっくり上がっていく。すると真ん中のジェットニードルとメインノズルの間から少しずつガソリンが出てきて、混合気が作られていきエンジン筒内へ。反応が過敏すぎないから、とても扱いやすくボコ付いたりすることもないばかりか、高回転のパワーもサクションピストンが開ききれば期待出来るという構造。よって純正スポーツモデルに挙って採用されたわけだ。
  このように負圧や重力、そしてベルヌーイの定理などを使い混合気を作り筒内に送っているキャブレター。昔の人はホントスゴイ!しかも乗っていて楽しいんだから♪

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