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まずは、現時点で生産終了となることが判明しているバイクをピックアップしてみよう。
…驚くべき数である。あくまでもこれは、現時点で生産終了が判明しているもの。これから時間が経つにつれて、もっと生産終了モデルが増えるかもしれない。
では、なぜこんな事態になってしまったのか。それは、2016年10月に施行された、排出ガスの「平成28年規制」のせいにほかならない。従来の規制に対して、CO(一酸化炭素)、HC(炭化水素)、窒素酸化物(NOx)といった成分を大幅に削減する必要があるのだ。
2016年10月1日以降に生産されるバイクは、この「平成28年規制」に合致する必要がある。そして、継続生産車両に関しても、2017年9月1日から適応しなくてはならない。これが、生産終了モデルが最近続出している理由なのである。
この「平成28年規制」に対応しているバイクかどうかを見極めるには、簡単な方法がある。バイクの型式を見ればいいのだ。ずばり、一文字目が「2」になっていれば、「平成28年規制」対応モデルである。例えば、最近デビューしたばかりのCBR250RRは、「2BK-MC51」となっている。
では、型式の一文字目が「2」になっていないバイクはどうなるのかというと、9月1日以降は生産することができない。だから、まだそうなっていないバイクは、それまでに何かしらの改良が施されるか、生産終了となるか、どちらかの道を選ばなくてはならないのだ。
思い起こせば、1998年に「平成10年規制」が導入された際はNSR250Rなど2ストロークマシンが全滅。2006年の「平成18年規制」ではさらに厳しくなったが、モンキーやSR400はインジェクション化によって生き残ることができた。この「平成28年規制」も、なんとか技術やコストの問題をクリアすることで、規制に適合しつつ、さらに魅力を増したモデルが登場することを願ってやまないのである。
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