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L20ET型エンジン 国内市販車初のターボエンジン搭載車はセドリック/グロリア。その後ブルーバードにも搭載され、1980年3月に第3弾としてスカイラインが選ばれた。
いささか旧聞に属するのだが、4月20日に行われた特別イベント「SKYLINE TIMELINE」を取材してきた。日産自動車の専務執行役員の星野氏と俳優の浅野忠信氏がトークショーを行ない、73年生まれの浅野氏が箱スカ(3代目)をはじめ、スカイライン好きであることを披露。また、写真加工技術を用いて当時の風景に自分を映り込ませる疑似タイムスリップも併設、3枚の写真を展示した。
歴代のスカイラインをを振り返ってみると、その当時の最先端技術を惜しみなく初投入してきたモデルがスカイラインだったのだと再認識した。
少々いやらしい話にはなってしまうが新技術にはコストがかかり、導入には価格を許容できるクルマが必要だ。その意味でスカイラインは使途、モデルラインアップ中の位置、ターゲットユーザーの意識、そして車両価格のいずれもが条件を満たすとして、さまざまな技術が採用されてきた。ときには定着しなかったものもあるが、採用することに意義があるのだ。
自動車はどのような使われ方をするかわからず、運転者の技量もさまざま。どれだけの期間使われるか、いかほどの手間をかけてもらえるかもわからない。そのような状況で、耐久性や機能の発揮において未知なものを投入する勇気は、万一の際に責任を問う立場になってしまう我々からははかりしれない。ステアバイワイヤなどは、リンクが残っているとはいえ、大英断のひとつ。先進技術を積んだスカイラインで、これからもわれわれを驚かせてほしい。
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